店内研修会報告☆ディオバン☆

店内で行った研修会の報告をしたいと思います。

今日はノバルティスファーマさんが選択的AT1受容体ブロッカーの『ディオバン(バルサルタン)』について説明をしてくれました。

ディオバンは血圧を下げる目的で使用される薬剤で、降圧剤の中でもトップシェアを占めるとのこと。
降圧作用の強さでは、一般的に選択的AT1受容体ブロッカーよりCa拮抗薬の方が勝ると言われているのですが、ディオバンはアムロジピンと同等の降圧作用があるそうです。
同じ選択的AT1受容体ブロッカーのグループの中では、ディオバンの降圧作用が一番強力です(と、言ってましたicon06)。
というのも、ディオバンはAT1受容体への選択性が他剤より強いから。

昇圧・細胞増殖などを引き起こすアンジオテンシンⅡ(AⅡ)の作用は、AT1受容体を介して引き起こされます。
一方、AT2受容体はAT1受容体と拮抗して働き、血圧降下・心血管リモデリングを改善することが、明らかになっています。

ディオバンはAT1受容体選択性が極めて高いので、AT1受容体を完全にブロックし、AT2受容体には作用しません。
したがって、AT1受容体に結合出来ないAⅡが、阻害されていないAT2受容体を刺激すると考えられています。
この「AT1受容体のブロック」と「AT2受容体の刺激」の作用によって、より強い血管拡張作用だけでなく、臓器保護作用が得られると考えられています。

ディオバンは効き目が持続するので、一日一回の投与となります。
(医療機関によっては、夜間血圧コントロール不良患者の方に、敢えて朝夕の二回投与することもあるらしい)
副作用はあまりなし。ただ、血清クレアチニン上昇と、血清カリウム値の上昇には注意が必要、とのことでした。



今回の勉強会はこんな感じの内容でした。
みなさんの日々の業務の参考となれば幸いです。
また、次回の勉強会についても報告したいと思います。

以上、薬局フォーリア和合店でしたicon05


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