坐薬を取り扱うときはまず、手を洗います。
挿入時の刺激で便意を催し、坐薬が出てきてしまうことを防ぐ為、便秘用の坐薬以外は、出来るだけ排便を済ませた後に使用しましょう。
1、ティッシュペーパーなどで坐薬の後部をつまみ、中腰になり、先のとがった太い方から肛門の奥まで入れます。
(指の第一関節が入るくらいまで)
2、坐薬を差し込んだ後、しばらく動かず、ゆっくり立ち上がれば自然に肛門内におさまります。
中腰が無理な場合
1、横になって寝てもらいます。
2、ティッシュペーパーなどで坐薬の後部をつまみ、先のとがった太い方から肛門の奥まで入れます。
3、2~3分じっとしてから足をゆっくりと伸ばします。
坐薬のすべりが悪いときは、水などで濡らすか、手の上で転がして温めればより入れやすくなりますが、やり過ぎると解けますので注意が必要です。
挿入後の注意点
挿入後異物感や便意を感じても、しばらくすればおさまりますので、我慢してください
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坐薬が外に出ないようにするため、挿入後20~30分は運動など激しい動きを避けてください。
使用後、あぶら様の排泄物が出ることがありますが、薬に含まれる油分ですから心配はいりません
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入れた坐薬がすぐに出てしまったら、新しい坐薬をもう一度挿入してください
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挿入して30分以上経ってから出てしまった場合は、薬が吸収されていることが考えられますので、4~6時間様子をみてください。
高齢の方や小児に坐薬が出される場合、1個では量が多いとき、1回に半分や2/3個使うように指示されることがあります。
自宅で分割する場合は、清潔なカッターナイフなどを使い、包装の上から切って使ってください
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